今日のマスタリングは、パキスタンからの受注でした。本当に様々な国からの受注を行いますが、アジア諸国からの問い合わせというものは基本的に増加傾向にあります。
先日の問い合わせで印象深かったのはイラクからのもので、湾岸戦争後にスタジオを構えたという青年からの一報でした。激戦の後で、彼らにはVISAカードなど外貨を支払う機能を持ち合わせていないとのことで、彼らでミキシング・マスタリングした音源に対して、意見を述べるにとどまりましたが、平和ボケしたこちら側からは想像もつかないほどの激戦の地でも、音楽というものは人の心を揺さぶるものだと改めて感じさせられました。
オンラインで行うミキシング・マスタリングというものは、正にボーダーレスの状況で想像もつかないような地域から音源がやってきます。単にコミュニケーションを取っていくという以上に、彼らの背景というもの感じながらの仕事になるのは毎回のことです。こうした音楽活動の裏側には、本当に様々な思いというものが交差しています。
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