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執筆者の写真Furuya Hirotoshi

プロデューサーの役目

プロデューサーというと、予算編成からそのアーティストをどういうキャラクターで売り出すかなど、プロモーションやビジネスの側面が強いように思えますが、僕が思うのはやはり楽曲を制作するうえで何よりも重要だと思えることは、アーティストにそれまで見たことのない新たな境地と景色を見て貰うことだと感じています。どういう手法で新たな境地・形式を見て貰うのか?という方法論は勿論様々にありますが、自分の場合は世界的な人たちのレベルというものを肌身で感じてもらうために、ガンガン世界中のアーティストたちを起用します。そして参加アーティストたちに対しては、自発的なアイディアや意見を多数言ってもらい、その楽曲に新たな息吹を吹き込んでもらいます。新たな表現者が加入することで、それまでとは全く違った表情を持つ楽曲になったり、新たな発見をするということは多々ある事です。

しかもそれが、考えられないくらいの人物が参加アーティストであったらどうでしょうか?エルトン・ジョンのドラムを叩くそのクォリティで、自らの楽曲に参加してもらい、更には彼の意見でリズムにも新たな変化が生まれるとしたら、どんな景色が待っているか想像つくでしょうか?

そんな夢のような音楽プロダクションを実現し、一枚のアルバムに凝縮する・・・それは間違いなく良いものが出来るに決まっているようなプロセスですが、思われるほど簡単ではないことも事実です。超一流が参加したからと言って、超一流の楽曲が出来上がるわけではありません。そこにどういうエッセンスを加えて、双方の個性を如何に引き出すかで完成度というものが一段と高まります。

最近のプロデューサー業でふと感じたことを書いてみました。

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